金の保管システム

金地金での保管システム

金地金で所有する場合、やはり保管で一番気を使うことになるでしょう。

通常、金庫に保管することになりますが、金はどのような条件でも変質しないことから、地中に埋めたり、トイレのタンクの中に隠す人がいたりします。

安全な保管方法としては、やはり自宅の耐火金庫や銀行等金融機関の貸し金庫に保管することでしょう。

購入した地金は、刻印内容などを記録しておくことです。もし盗難の被害にあった場合、速やかに最寄りの警察に盗難届を提出しなければいけません。

その際、地金のメーカー名、重量、塊番号など他の地金と区別でき、自己所有物として特定できる内容が明記された届けを提出します。

自分で保管するのにどうしても不安がある場合、金取扱会社によっては、保管のサービスを行っているところもあります。こうしたサービスを利用するのもよいでしょう。

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純金積立での保管システム

純金積立の場合、通常、販売会社が金を保存する事になります。その保存システムには「消費寄託」と「特定保管」の2通りの契約方法があります。

消費寄託は、

複数の契約者の積立で買い付けられた地金をリース市場で運用する保管システムです。

取扱会社は金を運用して得た利益により、「契約者への年間ボーナス」や「手数料が安く設定されている」などのメリットで還元を行います。
ただし、万が一会社が倒産した場合、購入した金が返ってこなかったり目減りする可能性があります。

特定保管は、

投資信託の分別管理と同じもので、契約者が積み立てて購入した金の現物を、取扱会社がそのまま保有保管する保管システムです。ただし、販売会社の資産とは別に管理します。

自分のお金で購入した金を金庫で厳重に保管し、もし会社が倒産しても純金が必ず返却される保管方法というわけですが、取扱会社はその金を保管するのみで運用に回せないため、購入手数料などの面での優遇が受けられない事が多いことになります。

純金積立での保管システム

保管方式 メリット デメリット
消費寄託 契約者への年間ボーナス
手数料が安く設定されている
購入した金が返ってこなかったり
目減りする可能性がある
特定保管 会社が倒産しても純金が返却される 購入手数料などで優遇が受けられない

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