地金型金貨

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地金型金貨とは

金貨には収集型金貨と地金型金貨の2種類があります。収集型金貨とは、骨董価値や希少価値、収集する個人の嗜好などにより、金地金価格よりはるかに高額で売買されたりしている金貨をいいます。

これに対し、地金型金貨は、金地金の時価相当分に、少額の上乗せ金を加算した時価で売買されます。

この上乗せ金をプレミアムと言い、プレミアムは、発行国の造幣局が金貨を製造する時のコストや、輸送費、それに伴う諸経費などを合わせた費用で決められます。

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地金型金貨の種類

現在、出回っている地金型金貨は、

  • クルーガーランド金貨(南アフリカ共和国)
  • メイプルリーフ金貨(カナダ)
  • パンダ金貨(中華人民共和国)
  • カンガルー金貨 (別名ナゲット金貨)(オーストラリア)
  • イーグル金貨(アメリカ合衆国)
  • ブリタニア金貨(イギリス)
  • ウィーン金貨(オーストリア)
  • バッファロー金貨 (アメリカ合衆国)

などがあります。

この中では、日本ではカナダのメープルリーフ金貨が多く出回っています。メープルリーフ金貨は、カナダ王室造幣局が発行し、安定した供給量と優れた鋳造技術でその品位を保証した法定通貨となっています。このため、本物志向の人にも人気があるようです。

型はコインでも、カナダ政府が保証しているので、鑑定の必要がないため、実質的には地金と同じで、いつでも世界共通の公正な市場価格に基づいて、その日の価格で換金できます。

また、地金型金貨には重さごとに4つの種類があります。それぞれ、1トロイオンス(約31.1g)、1/2トロイオンス(約15.5g)、1/4トロイオンス(約7.8g)、1/10トロイオンス(約3.1g)となっています。

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地金型金貨のメリット

売買手数料がかからない。
金地金を購入する際にかかるバーチャージは、地金型金貨の場合にはかかりません。なので、500g以上の金をまとめて購入するなら金地金、少量ずつ購入するのであれば地金型金貨が適していると言えます。

金地金よりも少額で購入可能でリスクも減らせる。
地金型金貨はサイズが小さく、一枚一枚購入することができます。金地金よりも少額で購入できます。一定額で何枚にも分けて購入することで自然にドルコスト平均法をしていることになり、リスクを減らすことができます。地金型金貨は、いつでもどこでも簡単に換金できる信頼性と利便性から、手軽な投資対象にもなるようです。

5年以上保有すれば税金が減額される。
金地金を売却すると、譲渡所得として課税されることになっています。しかし、5年以上保有することで、課税対象となる売却益が半分に減額されるのです。最大40%の累進課税の場合、20%も減額されるということです。金投資は長期的な投資が目的であるので、かなりのメリットとなります。

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地金型金貨のデメリット

スプレッドが大きい。
地金型金貨は加工する分、どうしても金地金よりもスプレッドが大きくなってしまいます。その額はだいたい数百円程度です。しかし、金貨が大きいほどスプレッドが小さくなります。小さい金貨を何枚も購入するよりも、大きな金貨を一枚購入するほうが安く購入できます。

損傷させると、安くなったり売れなくなってしまう。
傷などがつくと、プレミアム分が失われ、金地金のみの価値に減少してしまいます。傷や汚れ、変形などで再販が不可能な金貨の場合、また、国内外の売買市場で取引きが正常に行われなくなったりした場合は、プレミアムが付かない買取価格(地金再生価格)となってしまいます。

元本割れのリスクがある。
金貨の損傷によるプレミアムの損失や、為替変動の影響で国内金価格が下がることで、元本割れを起こすリスクがあります。日本国内での金価格は、ドル建てである国際金価格をもとに、円建てに換算したものとなっています。そのため、国際金価格が変動しなくても、為替相場が変動すると国内金価格が変動してしまうのです。

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地金型金貨の投資方針

地金型金貨の投資方針は少しずつ時間をかけてコツコツと購入すべきでしょう。なぜなら、金地金よりも少額で購入可能で、かつ硬貨の大きさにかかわらずバーチャージがかからないからです。また、時間をかけることでドルコスト平均法の利点も得られ、高値掴みをするなどのリスクが少なくなります。

つまり、500g以上の金を購入するのであれば金地金、小口でコツコツ購入するのであれば地金型金貨がむいているというわけです。

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地金型金貨の購入にあたって

コインショップなど、多くの店で気軽に購入でき、換金も、貴金属店、デパート、銀行など色々なところで購入できます。

購入するときは煩雑な手続きは必要ありませんが、消費税がかかります。ただ、売却の際も、この消費税を上乗せした価格で売却することができます。

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地金型金貨を扱っている会社の比較

会社名 スプレッド※()内は1gあたりのスプレッド 種類
1オンス 1/2オンス 1/4オンス 1/10オンス
三菱
マテリアル
10,014円
(322)
5,103円
(328)
3,741円
(481)
1,680円
(540)
カンガルー金貨
ウィーン金貨
メイプルリーフ金貨
田中貴金属
工業
12,786円
(411)
6,514円
(419)
4,465円
(574)
1,976円
(635)
ウィーン金貨
メイプルリーフ金貨

地金型金貨を購入するなら、三菱マテリアル
スプレッドの比較をご覧の通り、1g100円程度の差があります。スプレッドは小さい方がそれだけ利益が大きくなるので、三菱マテリアルをおすすめします。なおかつ、金貨の種類も3つ取り扱っているので、好きなデザインを選べます。

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